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2024.04.08

子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について

皆さんは、子宮頸がんワクチンに対するキャッチアップ接種をご存知でしょうか?

子宮頸がんは、若い世代の女性が多く罹患するがんです。日本では毎年約1万人もの女性が新たに子宮頸がんと診断され、約2,900人が子宮頸がんによって亡くなっています。また、女性の「出産年齢」と子宮頸がんの「発症年齢」は2030歳代と重なります。前癌状態や早期がんの段階で発見すれば治癒が望めるがんですが、初期の子宮頸がんにはほとんど自覚症状がないので、20歳になったら定期的ながん検診を受診することを強くお勧めします!

そんな子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマ ウイルス(HPV)の感染であることが分かっているので、ワクチン接種によってウイルス感染を防ぐことができれば、発症を予防し撲滅できるがんの一つといえます。ワクチン接種には定期接種(法に基づき、国や自治体が主体なので助成あり)と任意接種(希望者が自費で行う)がありますが、HPVワクチンは定期接種のワクチンです。現状の日本では小学校6年生~高校1年生相当の女子は、公費(自己負担無し)で接種することができます。

しかし、HPVワクチン接種後に、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が見られたことから、平成256月から令和3年後まで積極的勧奨を差し控えていた期間があります。さらに誤情報を検証無しにマスコミが過剰報道し、世間や国をミスリードしたことは否めません。

その間、HPVワクチンの有効性及び安全性に関する評価や、最新の医学的知見から、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年度から積極的勧奨が再開されました。そこで、国はHPVワクチンの積極的勧奨を差し控えによって接種機会を逃した方(1997年(平成9年)4月2日~2007年(平成19年)4月1日生まれの女性(おおよそ17~27歳の方))に対して、公的な接種機会を確保する観点から、時限的に、従来の定期接種の対象年齢を超えて公費で接種(キャッチアップ)を行うことになりました。なぜ国はミスリードしていておいて時限的措置とするのか、疑問が残りますが、これがHPVワクチンのキャッチアップ接種です。時限的とは、2025年(令和7年)3月31日までとなっています。接種は合計3回で、完了までに約6か月かかるので、キャッチアップ接種を全額公費で行うためには、逆算して2024年(令和6年)9月末までにワクチン接種を開始しなければなりません。

HPVワクチンのキャッチアップ接種は、主に小児科や婦人科で行われておりますが、対象者への周知が足りず、全然進んでいません。われわれ、かかりつけ医は、標榜科の垣根を越えてでも、一人でも多くの対象者に「子宮頸がん」と「HPVワクチン」を知ってもらい、公費のうちにキャッチアップ接種を完了してもらいたいと切に思っています。兒玉医院でも、令和6年4月から遅ればせながらHPVワクチンのキャッチアップ接種に名乗りを上げました。あと半年しかありません。この時限的措置の期間を過ぎてしまうと、任意接種となってしまうので、お勧めする9価HPVワクチン(標品名:シルガード9)を接種するためには、約10万円の自己負担金が必要になってしまいます。17~27歳の女性で、まだHPVワクチン接種をお済ではない方は、是非キャッチアップ接種をご検討いただき、お急ぎください!なお、松戸市の場合、予防接種番号の発行事前手続きと、接種時に母子手帳の持参がキャッチアップ接種助成の必要条件になりますので、ご確認ください。

詳細は松戸市子育て情報サイトをご参照ください。:ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種 まつどDE子育て|松戸市 (city.matsudo.chiba.jp)