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粉瘤(アテローム)

粉瘤

粉瘤(アテローム)は皮膚にできる良性腫瘍で、触れると皮下にしこりのようなものを感じます。ニキビやイボに似ていますが自然治癒することはなく、放置していると炎症を起こしたり、巨大化してしまうことがあります。ニキビのようなできものが何度も同じ場所にできる場合、粉瘤の可能性があります。
粉瘤では皮膚の下に皮膚組織でできた袋状の嚢胞が作られ、中に皮脂や角質がたまります。独特の臭いを生じることがあり、治すためには手術が必要です。皮膚に開口部の小さな黒っぽい点が確認できることもあります。炎症を起こさない限り、痛みなどの症状がありません。

原因

粉瘤(アテローム)は皮膚にできる良性腫瘍で、触れると皮下にしこりのようなものを感じます。ニキビやイボに似ていますが自然治癒することはなく、放置していると炎症を起こしたり、巨大化してしまうことがあります。ニキビのようなできものが何度も同じ場所にできる場合、粉瘤の可能性があります。
粉瘤では皮膚の下に皮膚組織でできた袋状の嚢胞が作られ、中に皮脂や角質がたまります。独特の臭いを生じることがあり、治すためには手術が必要です。皮膚に開口部の小さな黒っぽい点が確認できることもあります。炎症を起こさない限り、痛みなどの症状がありません。粉瘤の治療は、炎症を伴う場合と炎症を伴わない場合で方法が異なります。

粉瘤の治療

①炎症を伴う場合、粉瘤が大きい場合⇒初診時に緊急処置となります

炎症が強く、皮下膿瘍(液状の膿の溜り)を形成している場合は、抗生剤は無効なので、受診日に緊急処置が必要です。局所麻酔下に腫れた皮膚の一部に小さな穴をあけるか、切開して膿を外に出す切開排膿術が必要になります。この施術でできるだけ内容物と嚢腫壁を除去し、切開した傷は開放したまま(縫合しない)とします。その後、炎症が鎮静化すると切開した穴は自然に塞がります。この施術により、炎症の症状は速やかに改善し、しこりも小さくなりますが、粉瘤の壁が残っていると、再び腫れて炎症を繰り返すことがあるので、落ち着いたら②のように残った壁を除去する根治術が必要になります。炎症が軽度もしくは伴わなくても粉瘤が大きい場合は、あえて一度、切開排膿(内容をできるだけ除去)してから②のように根治術を行うこともあります。

②炎症を伴わない場合、炎症が軽度で粉瘤が小さい場合⇒手術日は予約制となります

待機的に摘出術が可能ですので、手術日を予約して頂きます。場所によっては、一部剃毛処置を行ないます。粉瘤の周囲を局所麻酔し、開口部や①の傷跡を含めた皮膚を葉状に切開します。粉瘤は袋状の薄い壁がありますので、周囲の組織との境界を袋が破けないように剥離して摘出します。粉瘤が深いと摘出した空間が死腔となり、術後出血や感染のもとになるので、吸収される糸で皮下を縫合閉鎖します。皮膚は吸収性の糸で埋没縫合するか(抜糸不要)、非吸収性の糸で目立たないように細かく縫合します(抜糸必要)。

術後

粉瘤は日帰り手術です。ご帰宅の際には、患部にガーゼを貼ります。局所麻酔がさめると軽度の痛みが出ることがあるので、頓服で鎮痛剤を処方します。ガーゼを貼っている間は傷を水にぬらすことはできません。基本的には術後1日目または2日目に再診し、創部の診察と消毒を行い、問題無ければ防水性・透明の貼付剤に交換するので、その後はシャワー可能となります。貼付剤は貼りっぱなしで7日目に受診し、創部を診察(必要な場合は抜糸)し問題無ければ終診となります。

 

合併症

局所麻酔アレルギー、術後出血、術後疼痛、術後創感染(膿が溜まってしまった場合は、縫合した糸を抜糸し、創部を開放して管理します)、肥厚性瘢痕・ケロイド(術後創感染を起こした場合、体質的に傷跡が残りやすい場合に創部が痒みや軽い痛みを伴ったミミズ腫れとなって残ること)など

手術費用(※手術費のみ)

自己負担金(3割負担)

露出部※1  4,980~11,010円※2
露出部以外    3,840~9,690円※3

※1 半袖、半ズボンで隠れない部位
※2 2cm未満:4,980円、2cm以上4cm未満:11,010円
※3 3cm未満:3,840円、3cm以上6cm未満:9,690円