医院名:兒玉医院 住所:〒270-0026千葉県松戸市三ヶ月1543番地 
電話番号:047-345-6971

ブログ

2019.10.20

松戸市胃がん内視鏡検診1周年

松戸市の胃がん検診に内視鏡検診が導入され10月で1年が経過しました。当院は、松戸市胃がん内視鏡検診運営委員として発足当初から携わっており、現在も胃がん検診の啓もうと内視鏡検診の精度管理や質の向上を目指し医師会活動を継続しています。先日も内視鏡検診を受託している医療機関を対象とした必須研修会が開催され、初年度の胃がん検診の実績と実例報告会があり、当院の小田が運営委員会を代表して実例報告を行いました。松戸市で胃がん内視鏡検診を受けた人数は、初年度(平成30年10月~平成31年4月)ですので、まだまだ700名と少人数でしたが、その中から胃がんが4人、食道がんが2人が確定診断され、現在適切な治療を受けています。いずれの方々も検診時には特に自覚症状も無くほとんどの方が早期の段階で見つかっています。これは、同時に行われた従来のバリウムによる胃がん検診の実績(松戸市内)を遥かに凌ぐ成績です。

松戸市では、50歳以上の市民を対象に隔年で胃がん内視鏡検診を受けることができます。詳しくは、松戸市中央保健福祉センター、松戸市医師会、各受託医療機関に電話でお問い合わせいただくか、インターネットで検索してください。インターネットでは、健康医療都市まつど(https://www.city.matsudo.chiba.jp)→健康づくり・健康教育→健康診査のお知らせ→がん検診と進んでいただくか、『松戸市胃がん検診』で検索するとトップに『胃がん検診(胃内視鏡検査)|松戸市』が上がるので、そこをクリックしてください。

2019.10.20

「機能性ディスペプシア」について

皆さまは、「機能性ディスペプシア」という病名を聞いたことがありますか?
この病気、食後の胃もたれ、上腹部膨満、胃痛や胸が焼けるなどの大変つらい症状があるにも関わらず、胃カメラ検査を受けても何の異常も無いんです!

胃には胃酸で食べたものを分解し消化する他にも、緩んで貯留したり十二指腸や小腸に徐々に消化内容を送り出すという重要な役割があります。その調整は大脳からの自律神経や消化管ホルモンなどで巧緻に行われておりますが、精神的なストレスや感染などのさまざまな要因によってその機能に異常が生じると、胃がうまく運動できなくなってしまい、前述したような不快な消化器症状となってあらわれます。この病気の存在は以前から知られておりましたが、最近まで胃運動改善薬であるアコチアミドという有効な薬が無かったので、「慢性胃炎」という名で、その他の胃薬が処方されたり、内視鏡検査で異常が無いので「気のせいでしょ。そのうち治りますよ」みたいに扱われてきました。もちろん、そのような対応では良くなるはずがありません。

内視鏡検査では、炎症(ピロリ菌感染胃炎、逆流性食道炎、胃潰瘍など)や癌などの異常所見を見つめることがもちろん重要ですが、正常な内視鏡所見をきちんと「異常なし」と判定することも重要です。内視鏡検査を行い、今まで心配で仕方がなかった癌や潰瘍が無いことを自分自身の目で確認することで、嘘のように症状が無くなり治ってしまう場合も少なくありません。でも、数ヶ月症状が継続している「機能性ディスペプシア」の方の多くは、一時的にしても内服加療が必要です。タイプに応じて、先ほどの胃運動改善薬や強力な胃酸分泌抑制薬などを組み合わせることで、ほとんどの場合軽快します。漢方薬や抗不安薬を併用したり、ストレスが強い場合は心療内科とコラボレーションして治療に臨むこともあります。大学病院などの大きな病院を転々とし、その度に内視鏡検査を行ったけれど適切な対応をされず放置され、当院を受診するケースが多々ありますが、きちんとお話しを聞き、適切に対応すれば必ず良くなる良性疾患です。上記のような症状にお心当たりのある方は、是非あきらめないで当院にご相談下さい。

2019.10.05

9/30付け産経新聞(千葉全県版)朝刊 早期発見・予防「がん検診」特集

昨年に引き続き、産経新聞の「がん検診」特集の主旨に賛同致しましたので、広告に協力しました。

2018.11.10

日本大腸肛門病学会学術集会で発表しました

http://jscp-meeting.jp/73/
本日まで京王プラザホテル(新宿)で開催されていた第73回 日本大腸肛門病学会学術集会で兒玉医院を代表して小田が発表してきました。この学会は全国の大腸肛門疾患を専門とする医師(消化器内科、腫瘍内科、内視鏡医、病理医、大腸外科、肛門外科など)が年に1度集い、専門分野を発表することでわが国の大腸疾患診療の進歩を目指す主要な学会です。
今回の発表は、「開放型病院を活用したハイブリッド型デイサージェリーのススメ」というテーマで口演致しました。デイサージェリーとは日帰り手術のことですが、日帰りが相応しい手術は兒玉医院で日帰り手術、入院が必要な場合は開放型病院である新松戸中央総合病院へ出張して手術を臨機応変に行っております。過去3年半で当院で診断された大腸悪性腫瘍30症例や痔などの肛門良性疾患の日帰り手術~入院外科手術をまとめて発表しました。日帰り手術も入院手術が必要になった患者様も、初診時の問診から検査、診断まで担当し信頼関係を構築した医師が手術に参加することで、安心して治療を受けられるようにした取り組みは、全国的にも稀で非常に反響がありました。この取り組みは、古くからの当院と新松戸中央総合病院との強固な病診連携があってこそ実現、継続できています。
今後も受診された全ての患者様が安心して治療を受けられる医院を目指し切磋琢磨してまいりますので、よろしくお願いします。

2018.03.31

日帰り手術の実績(平成29年)

兒玉医院は、一般社団法人 National Clinical Database(NCD)に参加登録しております。外科専門医として大規模データベースに医療情報を提供することで、わが国の一般外科医療の質向上に寄与しております。平成29年1月から12月までの1年間に当院で行われた日帰り手術の実績を以下に示します。

①日帰り手術 95件
・皮膚科・形成外科領域
アテローム(粉瘤)摘出術 18件、炎症性粉瘤に対する切開排膿術 11件、陥入爪手術(簡単) 16件、抜爪術 1件
・外科(外傷)領域 創処置(皮膚縫合術など) 23件
・肛門外科領域
痔核硬化療法(ジオン注により四段階注射法) 11件、肛門周囲膿瘍切開術 8件、肛門ポリープ切除術 3件、痔核根治術 2件、血栓除去術 2件

②日帰り内視鏡手術(内視鏡下大腸ポリープ切除術) 40件

兒玉医院は、風邪や生活習慣病などの内科疾患だけでなく、外傷、巻き爪(陥入爪)、痔、大腸ポリープなど外科系疾患にも幅広く対応できる町のかかりつけ医としてフレキシブルに対応しています。なお、さまざまな理由で日帰り手術が困難な場合は近隣の中核病院(新松戸中央総合病院など)と強固に連携しておりますので、患者様のライフスタイルに応じた短期入院も可能です。どうそお気軽にご相談ください。

2017.05.31

開院35周年記念を迎えて

兒玉医院は明日、平成29年6月1日をもって開院35周年を迎えます。昭和57年に開院して以来、町のかかりつけ医として地域医療に貢献すべく邁進して参りました。こんにちまで診療を継続できましたのは、ひとえに患者さまの温かいお言葉や地域の皆様のご支援があったからこそと大変感謝しております。今後も多くの方々に愛される医院を目指し、スタッフ一同日々努力して参りますので、何卒宜しくお願い致します。

2016.03.24

1,2月の内視鏡件数

2016年1月
胃カメラ31件 大腸カメラ15件 内視鏡総数46件
日帰り大腸ポリープ切除5件

2016年2月
胃カメラ32件 大腸カメラ15件 内視鏡総数47件
日帰り大腸ポリープ切除5件 日帰り肛門手術2件

お陰様で検査をご経験した方々から、口コミで検査や治療を希望される方が増えております。今後とも皆さまのご期待にそえるように診療致しますので、宜しくお願い致します。

兒玉医院スタッフ一同

2016.01.05

新年のご挨拶と2015年の内視鏡検査・治療、外科手術の総括

新年、明けましておめでとうございます。兒玉医院は1月4日から通常どおりの診療を行っています。本年も宜しくお願い致します。

昨年12月の内視鏡検査は、胃カメラ19件、大腸カメラ26件でした。年間では、胃カメラ309件、大腸カメラ189件(うち、日帰りポリペク45件)、内視鏡総数は498件でした!
内視鏡検査によって、胃癌2名、早期食道癌1名、大腸癌8名を診断しました。このうち大腸癌2名は当院で内視鏡治療を行いました。また、手術が必要な胃癌1名、大腸癌6名は、地域の基幹病院であります新松戸中央総合病院外科にご紹介し、うち5名は小田が助手として手術を担当致しました。また、日帰り肛門手術はジオン注による痔核硬化療法など7件行いました。

本年も責任をもって診療を行います。今後とも宜しくお願い致します。

2015.10.05

8,9月の内視鏡件数

内視鏡件数
8月 胃カメラ 16件(経鼻9件)、大腸カメラ20件(ポリープ切除5件)、計36件
9月 胃カメラ20件(経鼻11件)、大腸カメラ16件(ポリープ切除1件)、計36件

夏季休暇とシルバーウィークの影響で前2か月と比べて少なめでした。

2015.07.29

6,7月の内視鏡件数、当院の日帰り大腸ポリープ切除について

内視鏡件数
6月 胃カメラ 32件(経鼻16件)、大腸カメラ21件(ポリープ切除6件)、計53件
7月 胃カメラ28件(経鼻12件)、大腸カメラ25件(ポリープ切除7件)、計53件

6月、7月ともに初めて月50件をこえました!お陰様で土曜日の大腸カメラは人気があり、かなり先まで予約が入っていますので、ご希望の方は早めにご予約お願いします。

当院では大腸ポリープを日帰り手術で切除(検査してポリープがあったらその場で切除)していますが、すべてのポリープを闇雲に切除しているわけではありません。もちろん合併症の問題もありますが、内視鏡でよく観察して切除が必要なポリープのみ選んで切除しています。
皆さん、ポリープ=良性と思っていませんか?本当はそうではないのです。ポリープの中には、早期癌も隠れているし、切除する必要のないホクロのようなポリープもいるんです。切除が必要なポリープは、内視鏡切除が可能な早期癌、将来癌化する可能性がある大きな腺腫、そして最近ではSSA/P(sessile serrated adenoma/polyp;鋸歯状病変)というややこしいポリープがあります。小さい腺腫やSSA/P以外の過形成性ポリープ(ホクロみたいなやつ)は癌化する可能性が極めて低いので、経過観察が可能です。

この2か月間だけで大腸ポリープと診断された患者様は21名もいらっしゃいましたが、そのうちポリープを切除したのは13名です。13名の病理診断結果は、粘膜内癌 1例、腺腫 8例、SSA/P 4例、SSA/P以外の過形成性ポリープ(1ommと大きく、切除を希望されました) 1例(重複例含む)でした。つまり、13例中12例が病理学的にも適切なポリープ切除だったことを示しています。もちろん合併症や病変の取り残しはありませんでした。

私たち消化器内視鏡専門医は、苦しくない挿入技術はもちろんですが、詳細な内視鏡診断によって病理組織診断をある程度予測し、過不足のない治療により安全かつ質の高い内視鏡治療も要求されます。それには抜け目のない通常内視鏡観察と、NBI(Narrow Band Image;狭帯域光)観察による緻密な画像強調観察の豊富な経験が必要です。

当院では経験ある消化器専門医がすべての内視鏡検査・治療を責任を持って担当し、今後も質の高い検査と治療を提供することで地域医療に貢献していきたいと思っております。

2015.05.31

4,5月の内視鏡件数と日帰り手術件数、そして新しい病診連携のカタチについて

①内視鏡件数
4月 胃カメラ 26件(経鼻 11件)、大腸カメラ 11件(日帰りポリープ切除 1件)
5月 胃カメラ 24件(経鼻 12件)、大腸カメラ 10件(日帰りポリープ切除 6件)

②日帰り肛門手術
ジオン注による痔核効果療法(四段階注射法:ALTA療法)※ 4件
経肛門的肛門ポリープ切除術 1件
※については、ホームページをご参照下さい。

③新しい病診連携のカタチ
4月下旬、排便異常を訴えた患者様に大腸カメラを行ったところ、内視鏡が通らないほどの進行した大腸癌を認めました。すぐに小田が兒玉医院の休診日を利用して非常勤医をしている新松戸中央総合病院外科にご紹介したところ、数日後に入院し連休明けに手術となりました。手術は、もちろん新松戸中央総合病院の外科常勤医が執刀し、小田は第一助手として手術に加わりました。膀胱を一部合併切除しましたが、病理検査では遺残も転移も無く、根治術が可能でした。術後は合併症無く、術後1週間で退院できました。院長をはじめ新松戸中央総合病院外科スタッフ皆様のご理解とご尽力に感謝致します。お陰様で患者様は癌という重大な病気でも、かかりつけ医が診断から手術まで関わることで、最短かつ安心して治療を受けられたと大変喜んでおられました。
今後も診療所と中核病院が垣根なく連携することで、地域の患者様が安心して治療を受けられる新たな環境創りを開拓していきたいと思っております。

2015.04.23

2月と3月の内視鏡件数と、胃・大腸カメラのススメ

遅くなりましたが、2月と3月の内視鏡検査の現状をお知らせ致します。当院では午前に胃カメラ3件、午後に大腸カメラ2件(月・火・水・第2,3,4土曜日)の体制で検査可能ですが、まだまだ余裕があります。常時緊急内視鏡にも可能な限り対応可能です。特に胃カメラは朝食を抜いてきてもらえれば、その日に検査できますのでご相談下さい。

2月 胃カメラ 21件 (経鼻5、鎮静3)、大腸カメラ 11件(ポリープ切除4)

3月 胃カメラ 23件 (経鼻12、鎮静9)、大腸カメラ 12件(ポリープ切除2)

経鼻内視鏡は、経口内視鏡よりも喉をこえる際の嘔吐反射(口から指を入れるとオエーとなる反射)が軽減でき、だいぶ楽なようで鎮静剤を使用することが減りました。

また、経鼻内視鏡は、鼻腔のみの麻酔で検査できるので、局所麻酔薬が不味くて苦痛な咽頭麻酔が苦手の人にも好評です。ただし、左右とも鼻腔が狭い人には、経鼻内視鏡はできない場合がありますので、その場合は経口内視鏡で行います。

意識下鎮静法(鎮静剤を注射して不安や緊張を取り除く方法)は、以前経口内視鏡などで辛い経験があってトラウマになっている人でも、寝ている間に検査が終わってしまうので本当に感謝されます。

いっぽう、大腸がんは大変増加傾向にありますが、検診で行われている検便検査(便潜血反応)が陰性でも安心できません。特に、家族歴のある方、糖尿病や乳がんの既往がある方、40歳以上の方、運動不足の方、肥満、大酒家、喫煙者、排便異常(便秘と下痢を繰り返す、便が細い・1回の量が少なく何度もトイレに行く、残便感があるなど)、排便時に出血がある方(痔だと思っているかもしれませんが)は、大腸がんのリスクがありますので、積極的に大腸内視鏡検査を受けましょう。大腸がんは、他の消化器がんと比べると比較的に進行が緩やかな癌の場合が多く、初期の段階で発見されれば根治が期待できます。特に内視鏡的治療で完結できれば日帰りもしくは1週間程度の入院で治療できます。

胃腸の病気でお悩みの方は、いろいろ方法がありますので、消化器内視鏡専門医にどうぞご相談ください。

2015.02.20

直腸癌外科的治療の最前線

今回は日本の肛門温存手術のパイオニアであるがんセンター東病院大腸外科 斎藤典男先生を、私が理事の末席を務める伝統ある松戸市消化器病研修会にお招きし、下部直腸がんの最新外科治療がテーマに講演して頂きました。

永久人工肛門を余儀無くされていた下部進行直腸癌(癌の下縁が肛門縁から4、5cm)の多くはISR(内肛門括約筋切除:直腸の壁の筋肉は、内肛門括約筋と外肛門括約筋の二重構造になっていて、肛門に近いほうの内側の内肛門括約筋だけ切除して肛門を残しつつ癌を安全確実に切除すること。随意筋の外肛門括約筋が残るので、肛門を締めたりする肛門機能が保たれる。)によって肛門を温存できるようになりましたが、肛門機能や局所再発(癌を切除した部位や周囲のリンパ節や神経などに再発し、狭窄や出血、疼痛をおこすこと。これに対し、肝臓や肺に転移することを遠隔転移という。)制御が今後の課題という趣旨でした。術前放射線化学療法(手術の前にある一定期間、抗がん剤を投与(内服もしくは点滴による多剤併用が一般的)しながら、骨盤に放射線を照射する術前治療)は、手術単独よりも有意に局所再発率を低下させ、肛門を温存できるようになりましたが、便失禁など術後の肛門機能には満足できる状態とは言えないのが現状のようです。そこで放射線照射を行わず、術前化学療法(抗がん剤投与)のみ行い手術を行う試みが行われ、良好な結果が得られているとのことでした。また、high risk stageⅠ(内視鏡下に切除さ病理検査でも取り切れているけれども、粘膜下層深部浸潤癌(癌は粘膜から発生して次にその下の層の粘膜下層に浸潤するが、粘膜下層の浅い層であれば、癌は転移しないとされているが、深いとた大腸の壁の外にあるリンパ節に転移しだす。)など診断され、外科的追加切除が必要とされるレベルの大腸癌。)についての試みについてのお話しもありました。ガイドラインでは、外科的追加切除が必要とされても、肛門に近い癌であったり、高齢や合併症などで手術を躊躇う場合が、臨床の現場では少なくありません。そのような患者さんをどうするのかということは、内視鏡切除が盛んに行われ、高齢化社会を迎える日本にとって重要な課題です。試みの結果発表は未だですが、放置すると局所再発は高率ですが、術後に軽い化学療法と放射線照射すると局所再発はかなり抑えられるようですので、今後臨床の現場で選択肢の1つとして挙げらるれるようになると患者さんにとっても、医師にとっても喜ばしいことと言えます。

今後も内科、外科に拘らず大腸癌の最新情報を提供してまいりますので、ご期待下さい!

2015.02.02

平成27年1月の内視鏡件数

平成27年1月の内視鏡総数 30件

胃カメラ 21件(うち経鼻10件)

大腸カメラ 9件(うち日帰り大腸ポリープ切除 3件)

まだまだ余裕がありますので、お気軽にご相談下さい!

2015.01.30

胃がん検診と、ピロリ菌検査について(私見も含む)

先日、早期胃癌研究会の先生に日本の胃がん検診の現状についてご講演を拝聴する機会がありました。日本は胃癌による死亡率は減少している、バリウムによるレントゲン検査(胃透視検査)と、内視鏡(胃カメラ)による検査が行われており、レントゲン検査は胃癌死亡率減少効果が証明されており(内視鏡は証明されていない)、集団からの進行癌の拾い上げには有効、いっぽう内視鏡検査は早期癌発見に優れているが、効率が悪く検査レベルに施設間で差があるなど、それぞれ一長一短があるという主旨でした。

ピロリ菌の世代ごとの感染率は年齢に%をつけたらだいたい一致すると言われています(つまり、20歳代は20%、70歳代は70%)。胃癌の死亡率低下は、ピロリ菌感染率の低下と言ってもいいでしょう。除菌治療は、胃十二指腸潰瘍や一部の疾患にのみ保険適応になっておりましたが、一昨年の2月から内視鏡検査でピロリ菌感染胃炎が疑われれば、保険診療でピロリ菌検査と、除菌治療が可能になりました。そのため、60歳をこえてある程度時間に余裕がある方々(つまり60%のヒトがピロリ菌陽性の世代)が心配になって来院され、除菌を希望される方が多くいらっしゃいます。もちろんその年代の方にも除菌することにメリットはありますが、本来ピロリ菌検査や積極的に除菌治療が必要なのは、もっと若い方々なんです!でも、そういった若い方々は多忙であり、胃の症状があってもなかなか内視鏡検査が受ける機会がなく、よくても会社で義務付けられた胃透視検査を時々やられているのが現状だと思われます。現在の日本の保険診療では、胃透視検査でピロリ菌感染胃炎が疑われても、内視鏡検査を行わなければ除菌はおろかピロリ菌検査も保険診療で受けられません。つまり、胃透視検査で異常が疑われ、精密検査として内視鏡検査が行われ、そこで初めてピロリ菌感染胃炎が疑われた場合に保険医療でピロリ菌検査と除菌治療が受けられるという流れになっています。ピロリ菌感染胃炎を胃透視検査で疑うには、バリウムののりや撮り方などの技師、読影する医師の技量が問われます。そこで近年、ペプシノゲン法といって血液検査で萎縮性胃炎を診断する方法があり、ピロリ菌感染の有無と組み合わせたABC検診が注目されておりますが、ペプシノゲン法は胃酸を抑えるような薬を飲んでいると正確に萎縮を判定できないなど、将来どのような位置付けになるか不確定な状況です。

胃がんの大部分は、ピロリ菌感染→萎縮性胃炎→腸上皮化生→早期胃癌→進行胃癌という流れがわかっており、胃癌は感染症だと言う学者も少なくありません。つまり、胃がんを撲滅するためには、なるべく若いうちにピロリ菌感染の有無を調べ、陽性の方をなるべく早く除菌治療を行う必要があります。そこで、毎年の胃透視検査では何も異常は指摘されていない方でも、一度は内視鏡検査を受けるか、検診のオプション(つまり自費)でピロリ菌感染の有無を調べることをお勧めします。特に自分の母親がピロリ菌陽性の方は、乳幼児に口移しで母親からピロリ菌が感染している可能性がありますので、特に若いうちに調べておく必要があります。

胃がんにならないためのアドバイスでした!

2015.01.15

手術に参加しました!

先日鼠径ヘルニアでご紹介した患者様の手術に参加してきました。

開放型病院(勤務医以外の医師も診療に参加可能な病院)である新松戸中央総合病院に当日入院され、午後の手術に

助手として参加致しました。院長の外科医、松尾先生の計らいで実現致しました。

今後も地域の中核病院と町の診療所が連携することで、患者様が安心して医療を受けられるよう努力してまいります。

2015.01.07

ホームページをリニューアルしました!

新年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

この度、兒玉医院のホームページをリニューアルしました。

現状に即した内容になっております。

今後、新たな情報や病気の解説などの情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いします。

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